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コロナ後遺症に葛根湯???
こんばんは。佑木 美月です。
気づけばゴールデンウイークですが、やることだらけで相変わらず毎日バタバタと過ごしています。
7月開講の四柱推命講座(大阪会場)の募集要項も掲載しました。詳細はお知らせのページにまとめていますのでご興味がある方はご覧ください。
さて・・・今日はネットニュースを見ていてとてもびっくりしたので、ブログを書いています。コロナ後遺症で、だるさや過眠症のような症状がでているということで、受診された方が「葛根湯」を処方され、今度は眠れなくなってしまったという内容でした。
「葛根湯」は、薬局などで市販もされていて、とてもポピュラーなものですが、きちんと症状や体質にあわせて服用しないと当然副作用もでてきます。
風邪のひきはじめに「葛根湯」と言われるくらい、この漢方薬は解表剤(げひょうざい)の分類になり、表証といって、まだ邪気が身体の表面にあって奥に入りこんでいない状態の時に、基本は使われるものです。
また「汗法」(かんほう)といって、汗をかかせて邪気を追い出す治療方法になるので、体力のない人や汗をかきすぎる人には基本的にはあいません。
コロナの後遺症というと、身体が強い邪気とたたかって疲れていますし五臓六腑も弱っているでしょうから、基本的には虚証になっているものと思われます。
過眠症は、嗜眠(しみん)や嗜睡と言いますが、中医学では体内で陰が盛んになり陽が弱っていると考えます。陽=動、陰=静だからです。また五臓では脾の弱りが主な原因となると考えられています。
脾は水を巡らす働きもしていますが、ここが弱ると余分な水が身体に停滞し湿に傾く(陰性)原因となります。それが過眠や日中の眠気につながっていくのです。
また脾は飲食物を消化吸収し、気血水を作り出す働きもしていますから、ここが弱れば必要な栄養分を補うことができず、気血不足となり、それが原因で元気がでない、やる気がでない、また精神的な病もでてくる可能性も高くなります。
メンタル面に関係する心、肝の五臓は、血が充足されていることで正常に働くからです。血不足は鬱病などのメンタルの不調につながります。
虚証に対しては「補う」ことが大切になるので、まずは脾をたてなおして、食物からきちんと栄養分を吸収できるようにする、水の停滞をなくして余分な湿を取り除くことがポイントになると思います。
実際は、一言に後遺症と言っても人それぞれ五臓の傷み具合や体質も違うので一概に言えませんが、「葛根湯」はこれは違うなと・・・。
市販されているようなポピュラーな漢方薬の基本的な知識は持っていた方が、自分で合う合わないの判断ができるので、便利だと思います。
あと、同じものだと思われている方も多いのですが、中医学と漢方は違うものです。
漢方の起源は中医学ですが、日本に伝わった後は独自の治法が研究され発展してきたものなので、日本独自のものです。使われている漢方薬も中国の方剤にはないものもありますし、生薬の配合も違います。また中医学で行っているような弁証は基本的にしません。
ちなみにツムラの漢方薬の葛根湯の配合は以下です。辛涼解表剤の葛根をメインに、辛温解表剤も多く使われています。これをみても解表剤が多く使われていてやはり、解表の作用がメインになると思います。
<ツムラ葛根湯エキス顆粒(医療用)>
※本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス3.75gを含有(参照HP:https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/5200013D1123_1_12/)
・葛根-4g :辛涼解表
・大棗(タイソウ)-3g:補気
・麻黄-3g:辛温解表
・甘草-2g:補気
・桂皮-2g:辛温解表
・芍薬-2g:補血
・生姜(しょうきょう)-2g:辛温解表
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