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今さらながら・・・「天中殺(空亡)」も「三合」も「十二運」も不要な理由!
今晩は。
佑木 美月です。
バタバタとしていてまたブログが少し空いてしまいました。
さて、今日は最近またよくお客様から、
他所で大運も流年も空亡で恐ろしい年になると言われたとか、空亡の年なのでビジネスが上手くいかないからどうしたらよいのか・・・
などご相談のメールが重なり、
そういう意味不明な鑑定で本気でお客様を心配させていることがあるので、これはいけない!と思いブログを書いている次第です。
以前もブログで何度も書いていますが、今さらながらですが、今日は「天中殺(空亡)」も「三合」も「十二運」も不要な理由についてお話していきます。
天中殺(空亡)は確かに中国古典でも取り上げている本がありますが、命理の歴史の中で間違った解釈によって作られたものです。その作られた理論が真っ当であれば良いのですが、全く理なきものなので問題なのです。それに勿論当たりません。確かに空亡年は悪かったというのであれば、それは陰陽五行のバランス自体が崩れていて、それが空亡年とたまたま重なっていたというだけです。私自身もそうですが、すべての人にあてはまりません。
干支は10干と12支があり、干は主従でいう「主」。支は「従」であくまでも従するものです。体用でいえば干は「体」にあたり支は「用」になります。干は10進法、支は12進法で巡るわけです。
そしてあまった2個の支を取り出して「空亡」恐ろしい!などと言っているのです。でもですね、ここでちょっと冷静に考えてみてください。主たるものは干です。干を中心にみなければいけないのに、主たる干がなくなってしまっていて、支を中心にみている時点で、もうおかしな理論になっているのです。
例えば日干庚辰でしたら、
庚辛壬癸〇〇
辰巳午未申酉
<干>10進法
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
<支>12進法
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
これで10干の最後の癸水のあとにくる二つの支、申酉を空亡とするのですが、干が「主」なのですから、すぐに最初の甲が巡らなければおかしいのです。それを支を中心にみて申酉の上に干がない!恐ろしい!とか言っているわけです。おかしいですよね?
また日干庚辰でも辛巳でも甲戌でも乙亥でも丙子でも(他にもありますが)、全て申酉空亡で申酉が悪いと言っているのです。これもおかしなことです。
また天中殺(空亡)は命理の聖典と言われる「滴天髄」でも一切使われていません。
本来の命理(四柱推命)は各五行のエネルギーを正しくはかって、八字と大運、流年の干支の生剋制化を詳細にみて読み解いていくものです。そんな単純に、いい悪いの判断などできませんから、読者の皆様はだまされないように気を付けてください。当てはまらないものを心配しているだけ、エネルギーを無駄なことに浪費しますし、ストレスになるだけで何もいいことはありませんから。
また悪いことを心配していると本当にネガティブな現実を引き寄せますから要注意です!
今日は長くなりましたので、三合と十二運の不要な理由については次回に・・・☆彡