ホリスティック四柱推命®
について
社会・自然・宇宙との調和に基づいて命運を読み解き、
運を拓く力を育む
ホリスティック(holistic)という言葉は、ギリシャ語で「全体性」を意味する「ホロス(holos)」が語源となっています。
四柱推命で知ることのできる宿命的運勢の部分を家に例えると、あらかじめ青写真のようなものは決まっていても、実際にどのように居心地の良い家をつくっていくのかは、あなたの意志と努力にゆだねられているのです。自分自身で運をコントロールできる部分があるということです。
例えば、四柱推命でわかる自分の器が、小さな家だったとしても(大きな家が良くて小さな家が悪いというわけではありません)、お気に入りのインテリアを置いたり、お花を飾ったりするなど、小さくてもお洒落で居心地の良い家を作ることができるのです。
仮に、自分の器ではない大きな家を無理に建てても、ローンの返済に苦労したり、掃除に手間がかかったり、部屋が余り過ぎて持て余してしまう結果になるでしょう。幸せな生活とは、他人と比較して生まれるものではなく、自分にとって何が本当の幸せなのかがわかっていて、それを大切にできる生活を送れることではないでしょうか。
また、運の吉凶は本当の意味では単純にわけられるものではありません。四柱推命の命運は、自分自身が克服しなければいけない課題であり、魂を成長させるためのメッセージです。苦難を受け入れ乗り越えるのか、それとも逃げ続けるのか、放棄してしまうのか、どのように対応するのかで、次に向かうステージはがらりと変わっていきます。
「ホリスティック四柱推命」では、人間を「肉体・精神・魂」の3つの側面からとらえて、社会・自然・宇宙との調和に基づく包括的な視点もあわせて命運を読み解き、運を切り拓いていく方法をお伝えしています。自分の素材を知り、運をコントロールするスキルを身に着けることで、誰でも自分を輝かせる人生を創造していくことができるのです。
他の四柱推命との違い
当講座でお伝えする「ホリスティック四柱推命」は、従来の月支・元命の通変星や十二運・神殺・空亡(天中殺)などを用いての簡易推命とは全く異なります。それら空亡や神殺などは一切使用せず、精密に五行の生剋幇の関係を読み解き、各五行のエネルギーを正しくはかって、命運を読み解いていきます。
四柱推命の長い歴史の中で著されてきた多くの古典の中には、滴天髄や造化元鑰などの大変優れた書があります。ですが、どれも完璧なものはなく、研究途上の部分が必ずあります。出生時刻がはっきりしないことの多い時代背景も影響しているでしょう。
古典で伝えられているどのような素晴らしい理論も、実践で当てはまっていなければ机上の空論になってしまいます。大切なことは、正しい理論と正しくない理論を、エビデンスをもとに取捨選択していくことだと思っています。エビデンスとは、その方の人生で起きた様々な事象と、鑑定結果とが合致しているということです。
当講座では、陽史明先生が出生時刻まで確かな身近な方々の命運(数百名以上)を長年にわたって追いかけ、検証され、実際のデータに裏付けられた理論をベースに、師がご逝去された後、私自身が多くの身近な方々との深い交流を通して、検証を重ね続けてきました最新の理論をお伝えしています。
当講座でお伝えしている
四柱推命の主な特徴
- 空亡(天中殺)、神殺の不使用
- 蔵干「中気」の不使用
- 十二運の不使用(五行の質的な力量判断は旺相死囚休を使用)
- 三合の不使用
- 化干(合化)の不使用
- 五行の数値化による各五行の力量判断
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変則格局(外格)は、後述する格のみ採用
- 専旺:従旺格、従児格、従財格、従殺格
- 従勢格
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土の燥湿の細分化
- 〈干〉
-
- 戊土 …
- 燥土
- 己土 …
- 湿土
- 〈地支〉
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- 辰 …
- 湿土(暖湿の土)
- 丑 …
- 水に近い土。4支のなかで最も寒湿の土であり、土としての力量は弱い。
- 未 …
- 燥土(戌より乾燥した土。暖燥の土)
- 戌 …
- 燥土(寒燥の土)
-
使用する通変は後述する5つ
- 比劫
- 食傷
- 財
- 官殺
- 印
※ 通変それ自体に吉凶の意味はありませんので、例えば食神と傷官は食傷とひとまとめにしています。
- 十干十二支のそれぞれの性情を考慮した精密な生剋幇、生月による干の特性を細やかにみる
以上、主なポイント10個を掲載しました。
詳しくは、拙著「実践四柱推命学入門 ―未来を創るヒント」をご参照いただければと存じます。